【ネタバレあり】明晰スリープラーニング

明晰スリープラーニング

用語

リキッドスキン

強い衝撃を受けると、ダイラタンシー効果で硬化して衝撃を吸収する人工皮膚。
銃弾が直撃してもダメージを受けないが、刃物等による刺突や斬撃は通ってしまう。

ストーリー

第七次海底大戦

海底の2大国、パシフィス連邦とレムリア共和国がアトランティス王国に宣戦を布告。
女王による独裁政治からの解放を名目とした侵攻だったが、事実上の属国であるメガラニカ帝国、そして海底国家4ヵ国の共倒れを狙うミトー・アーセナルはアトランティス王国に味方した。

民主制陣営君主制陣営
パシフィス連邦
レムリア共和国
アトランティス王国
メガラニカ帝国
ミトー・アーセナル

兵士の育成

一方の陣営が大勝すると、いずれ地上を脅かしかねない。
ゆえにミトー・アーセナルは双方が潰し合う展開を望んでおり、適度な強さの兵士を援軍として送り込む必要があった。

兵士の育成

綿密なシミュレーションの結果、即席の睡眠学習装置で戦闘訓練を施し、新製品リキッドスキンを組み込んだ一般人が最適と判明。
だが、確保できた候補達はいずれも十分な戦力となれずに死んでしまう可能性が高く、暗礁に乗り上げる。

そんな中、裏で繋がりのあったロシアンマフィアから大口な武器の注文が入る。
条件に合う人材を提供できたら代金は不要とする旨をミトー・アーセナルが伝えたところ、ロシアンマフィア幹部ニコライの娘、丹羽・Н・ニコラエヴナナオミを拉致して寄こしてきた。
ごく普通の女子高生でありながら、過不足ない素質の持ち主だったので、計画は次の段階へと進む。

兵士の育成

ミトー・アーセナル中央研究所は、拘禁したナオミに戦い方を睡眠学習させる傍ら、研究員アン=ミラ・F・ド・ランジュ=ミヨシを通じて研究所からの脱走を促す。
それと並行してナオミの皮膚をリキッドスキンへ張り替え、銃で撃たれても無傷で済むようにし、戦場での生存率を飛躍的に向上させた。

アトランティス王国への派遣

脱走当日、ナオミが狙撃されても負傷しないこと、生身の人間に抵抗なく攻撃できることの裏付けが取れる。

アトランティス王国への派遣

ナオミは唯一の逃走手段である潜水艇に乗ったものの、進路を変更することができず、アトランティス王国に到着。
以後は「不死身の囚人」ウズニツァ・ビッスメルトナヤとしてアトランティス王国のために戦果を挙げ、当国が地上へ牙を剥いた時に備えて女王の信用を得ていった。

登場人物

丹羽・Н・ニコラエヴナナオミ - Niwa Nikolaevna Naomi

丹羽・Н・ナオミ
丹羽・Н・ナオミ

公立高校に通う女子高生。
父がロシアンマフィアの幹部で、それを知った友人達全員に絶縁されてしまった。
しかし、本人がそうと認識していないだけの友人関係もあり、例えば彼女の父を仕留めるために一時期ナオミと交流していたヤスミンはナオミのことを友達だと思っている。

進学等で環境が変わる度、口調や仕草を変えてデビュー。
現に、アトランティス王国へ渡った後は別人としか思えないレベルで豹変していた。

1作目「誰も彼女達を殺せない ~Nobody Can Kill Them~」でウズニツァ・ビッスメルトナヤとして登場していた。

アン=ミラ・F・ド・ランジュ=ミヨシ - Ann-Mila F. de l'Ange-Miyoshi

アン=ミラ・F・ド・ランジュ=ミヨシ
アン=ミラ・F・ド・ランジュ=ミヨシ

ミトー・アーセナル中央研究所の研究員(アルバイト)。
明暗姉妹の暗の方だが、髪の色も性格も姉より明るい。

彼女の出生国では名前のバリエーションが少なく、他人と被ってしまいやすいため、複合名(複数の名を1つに繋げたもの)を名付けられた。
父方も母方も名家の血筋で、両方の苗字を残す必要があるので、複合姓(複数の姓を1つに繋げたもの)を名乗っている。

同じく私立女聖めへずり学院に通うヤスミンとは、唐揚げ仲間として意気投合した。

メイ=リザ・E・ド・ランジュ=ミヨシ=フォン・アイゼルネハント - May-Liza E. de l'Ange-Miyoshi-von Eisernehand

メイ=リザ・E・ド・ランジュ=ミヨシ=フォン・アイゼルネハント

ミトー・アーセナル中央研究所の研究員。
明暗姉妹の明の方だが、髪の色も性格も妹より暗い。

既婚者なので、アンとは苗字が違う。
結婚相手もフォン・アイゼルネハント家という名家の出身だが、ド・ランジュ家やミヨシ家よりも家格が低いため、夫の姓はそれらの後ろに繋げられた。

実は軍隊格闘マーシャルアーツの達人で、その気になれば脚だけで容易に人を殺められる。

看守 - Prison Officer

看守

ミトー・アーセナル中央研究所の主任研究員(課長的な役職)。
ナオミをアトランティス王国へ送り込んだ後、その功績が認められて主席研究員(部長的な役職)に昇進した。

小学生くらいにしか見えないが、少なくとも数百年は生きている。
その正体は悪魔であり、数えきれないほど転生を繰り返しているため、本人ですら正確な年齢は分からない。

4作目「冥界エスケープ」でダリヤ・"カーミン"として再登場した。

先生 - Teacher

先生

睡眠学習装置に組み込まれたNPC。
私立女聖めへずり学院の教師ということになっており、拳銃を使った戦い方、そしてモザンビーク・ドリルの何たるかを拳で教えてくれる。

本物は3作目「Kill Me If You Can ~殺れるもんなら殺ってみろ~」でエリザベス・"吸血鬼ヴァームピール"・シャールカーニとして登場した。

村娘 - Village Girl

村娘

睡眠学習装置に組み込まれたNPC。
思わせぶりなことを言いつつ、文字通りの意味で捕食しようとしてくる危険人物であり、戦闘中にいきなり逆の手へ切り替えられるのがいかに厄介かを教えてくれる。

本物は4作目「冥界エスケープ」でエカテリーナ・"ノーシュ"として登場した。

人形 - Doll

人形

睡眠学習装置に組み込まれたNPC。
ミトー・アーセナル中央研究所ではなく、アトランティス王国が手掛けたものであり、次元を超えてメタ的に干渉してくる。

本物は1作目「誰も彼女達を殺せない ~Nobody Can Kill Them~」でガラテイア・ピュグマリウとして登場していた。